毎日うつ病患者さんや、パニック障害、社会不安障害、適応障害、強迫性障害等の患者さんの治療をしていますが、自分自身最近意欲低下し、やる気がなくなっているのを自覚しています。
平成21年は正月早々父親が心不全で緊急入院し、認知症の母親の面倒をみたり、それも支えきれなくなり認知症グループホームに入所させたりと大変でした。幸い、様々な人々の援助を受け、どうにか父親は病院入院、母親は施設入所できどうにか乗り切りました。しかし、両親が別々の所で治療・生活するようになり夫婦でありながらたまにしか面会できない状態となりました。ともに80歳を超えていますので、こういう状態で人生の最後を迎えるのは心残りと思い二人を一つの施設に入所させることを考えました。いくつもの病院・施設に断れましたが、佐賀県鳥栖市の医療法人好古堂が経営されている介護施設に平成21年8月に両親ともに入所することができました。医療法人好古堂様には心より感謝しています。
自分の両親の入院、認知症のグループホーム入所の経験を通して役所の作った規則(机上の空論)にいかに国民が翻弄されているかを実感しました。偶然にも今までの官僚支配に対する抜本的改革を主張した民主党が衆議院議員選挙で圧勝しましたので、僕の不満に思うことは今回はあえて申し上げませんが、在宅介護推進ありきで施設入所を軽視する現状は看過できません。私も医師免許を持っていますが身体疾患・精神疾患を持つ二人の両親の介護もできないのが現状です。無理して在宅介護するするならば希みが丘クリニックを廃業して親の介護に専念しなければなりません。そうなれば自分の家族だけでなく、患者様、当院で働く従業員の方にも大きな影響を与えます。
現在は両親の介護の件も、医療法人好古堂様のおかげで解決しましたが、今年の正月からの心身の疲労により自分自身全く余裕のない状態となりました。以前は多い時一日4〜5人初診の患者さんを受け入れていましたが今はその元気はありません。診察中いつも患者さんに言っていることですが、うつ病予防のために仕事をペースダウンし休養するために平成21年9月より月曜日は休診としました。そういうことですので御迷惑をかけると思いますがご理解ください。