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精神疾患に対する偏見
2017年12月07日 [心療内科・精神科]
 心療内科・精神科のクリニックが一般化し、以前のように受診に抵抗感を持つことが少なくなりました。これは精神科医と患者さんの長年の努力の結果とも思います。

 しかし、まだ偏見を持っている方もおり、家族から通院を止められる場合もあります。それはまだ理解できるのですが、実は医師の中にも偏見を持っている場合があります。

 当院通院中の患者さんが、他の病気、症状で他科受診する場合も少なくありません。それで診察中他科受診の結果はどうでしたかとたずねると、少しがっかりした印象で「結局何も検査してもらえませんでした、精神科の先生に相談してくださいと言われました。」と返答する場合があります。

 患者さんは精神症状だけでなく、当然身体疾患による症状も出現するわけですから他科の医師の診察を希望します。ところがこのようにすべて精神症状と判断すされると重大な身体疾患を見落とすことにもつながります。

 医師としてやってはいけないと知りつつ、患者さんの身体的な症状は把握していますので、当院受診中であることを申告しないで他科受診するようにとアドバイスすることもあります。

 精神薬は危険というイメージが先行していますが、実は他科で処方される薬との飲み合わせはほとんど問題ありません。

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